2009/06/06

「作る」と「動かす」

結婚して幾年。
なんだか転勤族ばりに3回目の引越し。(別に転勤ではない)
新しい土地は瀬戸内海に面した日本で一番小さな県だ。
九州訛りの私は、まだ土地の言葉が分からないこともあり聞き返すことはあるけれど、今のところ生活は自転車(あと車!)さえあれば割と便利である。土地の風にも少し慣れてきた。
港が近いので自転車でぷらぷらしている時などたまに潮の香りも漂ってくる。
防波堤から覗き込む海は割りと澄んでいて、くらげが水面で浮かんでいたりする。海風はひんやり。風強い。空気もきれい。雨少ない。のんびりしてる。静かな街。土地の空気に身を委ねるのか、はたまた彷徨ってしまうのかそれは自分次第の分かれ道。引っ越す前の色々な気持ちとかをぎゅっと体の真ん中にしまいこんで、今はただ時間の中で突破口を探しているのだ。


地方都市に居ると、東京のことが気になる。
これは地方都市に住む人はきっとみんな同じではないかと思う。
東京に憧れはないけれど、東京を無視することはできない。
秒単位で状況が変わっていく東京の姿を目の当たりにすると、せっかちな私はついつい気持ちが空回りしてしまうのだが、「動かす」のは東京で、無いものを「作る」のは地方。最良ではないけれど、ひとつの手段だと思っている。「作る」と「動かす」の相互作用をうまく使い分けなければ物事は進まない。


「顧客の創造」
有名な経済学者の言葉だけれど、今の私には耳が痛い言葉だ。
顧客を私の音楽を待ってくれている人に置き換えてみる。
私の音楽をどれだけの人が待ってくれているのか分からないけれど、どんな展開になっても期待して待ってくれている人のために、私は何ができるだろうか。感謝を音楽に。良い作品を作りたい。良いライブがしたい。良い。良いってなに?何が基準なの?探して、求めて、10年以上の月日が過ぎ、以前よりももっともっと貪欲になっていく。
どんなに良いものを作っても動かさなくては誰の心にも届かない。
「作る」と「動かす」交わるところは見えるのかな?